陰翳礼賛

を読み終える。皆々がお薦めするだけある素晴らしい著である。
厠はもちろん、金、夜、孤立主義などの話が印象に残る。その他のどれも心地よすぎるほどの納得の連続だけれども。


あとは何たって引用するときの言い回しがかっこよい。
「確か〜」とか「定かではないが〜」とかいかにも記憶からひねり出してくるように引用を持ってくる感じが、
あの引用というものがもつどこか退屈な雰囲気を魅力的なものにしている。
本が今手元からなくなってしまったのでその言い回しは確かじゃないんだけれども。


久々に本を一気に読むことができた気がして爽快だ。


陰翳礼讃 (中公文庫)

陰翳礼讃 (中公文庫)