オラファー・エリアソン

を見ることが今回の帰省の最大の目的す。
ということで「オラファー・エリアソン あなたが出会うとき」at 金沢21世紀美術館へ。


とにかく視覚という感覚の潜在能力がこれまで経験にないくらい解放されてしまう感じが楽しい。
そして「あなたが出会うとき」というタイトルの通り、
その感覚が自分ではないある人を認識するときに最大限に発揮されるようになっている。
例えばゆっくりと白い光が動く部屋では大きな影の自分と小さな影のある人が出会い、
例えば強い黄色の光に包まれる部屋では白黒の自分と白黒のある人が出会い、
例えば消化器のような匂いのする霧の部屋ではピンク色の中の影としての自分と青色の影としてのある人が出会う、というように。
また例えば丸い水盤にプリズムの円が広がる部屋ではその出会いが、
自分の起こした波紋とある人の起こした波紋によってできる異なる周期の重なりとしてのプリズムのゆらゆらとした揺らめきのなかで、
刹那的に、だがあるリズムをもって現れる一筋の白い光として認識することができる。


人との出会いというものがこのように大きさであったり色であったりリズムであったりとめまぐるしく変わる一連の流れは、
ユクスキュルのいう環世界を一度にしていくつも横断しているようでもあり、とても知的です。
ぜひともこの贅沢な気分を味わいに金沢にご来訪あれ。


1年ぶりのまるびぃす。相変わらず覗けてしまい思わずパシャリ。

ショッキングな色の霧に包まれる部屋。赤い霧てのは特に濃いらしい。

まちやゲストハウス, アトリエ・ワン/2008。ぜひともいつか泊まりたい。よろしくすカメイさん。