例のとんかつ屋

のカーテンを確かめにいざ自由が丘へ。


1mもないだろう暖簾をくぐって、階段にてしばし並び待ち、店のなかに通されてさらに座り待つ先にあるこのカーテンは、

決して洒落た柄だったりしないんだがこれが確かに美しく、

しかも興味深いのはそれは別段掛けられるべくして掛けられている雰囲気などはさらさらなくて、

なぜならそれが掛けられている窓の先には眺めも眺められもないことが誰しもにとって容易に想像できてしまうからなんだけれど、

そうなるとつまりはこのカーテンは何ゆえ掛ける必要があったのだと思えて仕方なくなりそうなのだが、

しかしその美しさは確かにこの店にある空気をつくりだすものとして機能していて、

そういうことをきちんと心得ているこの店のロースかつ定食が感動するほど美味いのもこれまた確かなんだから、

そういうことは意味があるんだろうと思う。


そんな無茶苦茶な戯言を言い出しでもして言及したくなるくらいにここのとんかつは美味い。

食ったからには勝つんだ4年。