七分咲き

の自由が丘、丸の内、そして中目黒を散策。


ふとした思い立ちから皇居の周りを1周し、
都市の構造があいまいで変化する都市と評される東京において常に定点であり続けている皇居に対する建物のふるまいを観察してみる。
と、こうした片町としての建築のふるまいには何よりもエッジが大事なようである。
誰もが知っている丸の内側の堂々とした建物らは『都市のイメージ』にも書いてあるように堀のまっすぐなエッジによって街並として現れているのに対し、
そこからパレスサイドビルのほうに進んでいくと、堀がスケールをどんどんあげながら地形的なものになっていくことでそうした人工的なエッジは消失し、
それぞれの建物は方向性を失ってどうしてもてんでばらばらに建っているだけのように見えてしまう。
でもそうしたより有機的なエッジに対して何もできないかといえば全くそんなことはなく、
例えばこの皇居を取り囲む官の建物がそのモニュメンタルなものからもう少し細分化された敷地を持つ街路型建築の形式をとったりしてみれば、
この皇居周りの建物群はひとつの円環として東京の新たな風景となったりするのかもしれないんじゃないかと思ったりする。


この美しい皇居のまわりが道路だけに占拠されてしまっているようになっているのはそんな思いを巡らせるくらい少しだけ寂しい。
にしてもその巨大さには感動の一言しかないす。東京に住んでいる人はこの最高の季節に是非。


まずは自由が丘。週末が楽しみになる咲き加減。

日比谷着。乾さんの日比谷花壇も拝見。群造形と大きな窓がつくるスケールによって都市的な様相がつくりだされているのが敷地にフィットしていておもしろす。

いつかは入らねば日生劇場

これほど決まった東京の風景はないでしょう。谷口吉郎にまたも脱帽。

パレスサイドビル, 林昌二(日建設計)/1966。繊細かつ大胆とはこのことすね。2回目の拝見だったがルーバーがむちゃくちゃかっこいいじゃないか。

千鳥ケ淵付近。国会がこういうふうに見えるところがあるとは。

ところ変わりまして中目黒。こちらもキレイす。

中目黒はブルーシートみたいなものを広げるスペースがないぶん花見をする人の立ち振る舞いが魅力的す。なんともほほえましい。