寿司

をつくるという、日本人留学生ならだれしもが乗り越えなければならない瞬間がまさに来てしまった。
同居人ダニエレ(ミラネーゼ)が誕生日であり、そして寿司をつくりたいと言い出したのだ。
ちょうど同じく同居人のハリーがラクレットパーティーをシンガポールコミュニティーでやるというので、ysさんと相談しそこに無理矢理入れ込むことにする。


ということでNISHI SHOPという、近所の日本の食材が売ってるところへ初めて行く。
小さいが醤油に味噌に、すし酢に海苔に、納豆にごはんですよに、こっちにいてなんとなく食べたくなるものが揃ってしまう。
日本の食文化がコンビニより小さいスペースでだいたい語れてしまうんだなということに少しばかりの驚き。
だがやはり値段はスイス、そこまでバカ買いしてないものの50CHFほどが瞬く間に飛ぶ。


ysさんの帰りを待っているといつの間にかパーティー開始。
ETHにこれほどまでにシンガポール人留学生がいるのかというくらいあれよあれよと15人程度集まっている。完全にアジア系では最大派閥。
完全に予想以上の人数だったがハリーが大量にラクレットを用意してくれたこともあり、なんとか食材は足りそうな空気に。
というところでys帰宅、クッキングタイムスタート。


ダニエレの「つくりたい」という発言にお応えし、寿司は寿司でも手巻き寿司をすることに。
内陸国スイスじゃ鮮魚なんて期待できないので魚はスモークサーモンのみ、あとは卵にキュウリにアボカドに納豆に、とにかく種類を増やすことを心がける。
問題の鍋炊きごはんも超いい加減な割に完璧なできばえ。あとはすし酢を頼りに仕上げにかかり30分ほどで完成。


私めのデモンストレーションののち、楽しげに食べてくれるシンガポール軍団とダニエレ。
「ジャパン、イチバン」と、なぜかTERIYAKI BOYZの歌による賛辞。
そういえばバウワウの忘年会のときも我が代は手巻き寿司だったが、この料理がつくり出すパーティー感はなかなかのものである。


しかしながら異国の皆様、くれぐれも本物の寿司ではないということを忘れないでくださいませ。カモンイシカワ。


もちろんルイージみたいなのがダニエレです。ついにあけた日本酒も好評。さすが加賀もの。