ベイリー・スコット

という建築家に出会う湖水地方2日目。これが素晴らしい。


GLASGOW到着からぼくを魅了してやまないアーツ・アンド・クラフツ運動の遺産のひとつである大邸宅、BLACKWELL /1900。

徹底された装飾が目指すのは決してごてごてと押し付けられるひとつだけの世界ではなく、

その装飾のつくる空間のグラビティが成すもっと実際的な世界の相対である。

窓はそのなかでも特に重要な場所として、決して過度ではなくそれでも華やかに彩られていて、この大邸宅の中で人は、

ひとつの大きな世界である外界ともうひとつの大きな世界である内部との境界に身を置くときにそれらの世界の最も豊かな輻輳を体験することになる。

ときに窓は暖炉のなかにまで穿たれ、そこに柔らかなソファと温もりを蓄える石のタイルが設えられることで、

炉火が元来持つ人々の談笑や読書や瞑想を呼び寄せるといった働きは再生産され続け、人はそこで外界と炉火への観想の繰り返しを繰り返していく。


君は暖炉窓を知っているか。


イングリッシュブレクファストで今日も始めましょう。

これが暖炉窓です。絶対いつかやってやる。

外観はこんな感じに煙突の両脇に窓がつく。オネスティ。

夕方、CHESTERへ。チューダー様式の住宅が並ぶ美しい街並。のはずがどこか悲しい場末的風景。

夜はカレー。これが悲劇のはじまり。