世田谷ボロ市

という、400年以上の歴史をもつ蚤の市へ。
店舗数750以上、動員1日あたり20万人以上という東京随一の仮設マーケット。


ボロということばでお分かりの通り、古着やはぎれの売買から始まった市だけあって着物や反物がわんさか。
そのなかに骨董屋や食べ物屋も紛れているのだが、
例えば食べ物屋の屋台はメインの通りとそれにつながる細い路地との角地に立っていることが多くて、
その路地がいつの間にか飲食スペースとして立ち現れているという空間的実践を見つけることができる。
商業空間にかたちがなくなってきているのは決して近代や現代の問題なんかじゃなくてむしろ商業空間というものの特性で、
そうだからこそこういう実践が生まれうるというテンデンシーを最もうまいことマネジメントする形式のひとつとして、
屋台というものは確立されているんだろう。
それくらいここに並んでいる屋台には輪郭がない。


世田谷区民の方はぜひいつかご参加をお薦めします。


正確には今年が432年目らしい。屋台が見えないくらいきれいに二層構造。

滞留を避けるように食べる人は隙間に流れ込みます。これもひとつの渋滞学。