第一回

エスキスデイ。日本に帰っていて何もできなかったぼくはパートナーがつくってくれたシステムをとりあえず理解するところから。


誰も彼もシェル構造とはなんたるかを理解できずにとりあえず模型をつくってみましたな感じ。
いまだに理解できずなところが多いが、終始構造アシスタントの方がモーメント図を逆さにするんだっていう常識的な絵を描いていたのが印象的。
ケレツのワルシャワもそうだが、ほとんどスタンダードなことを少しだけずらしていきたいと心に決める。


シェルなんて遠い存在と最初は思っていたが、
論文でやった屋根も、きめとなりって考え方も関連するし、崇拝するガウディのフニクラだってシェルやんかと思い始め、
急にいろいろ思い浮かんでくるモードに。
そしてなによりひさびさのこの製図室の感じがふつうにどきどきしてきてよい。
とりあえず3Dを覚えるところからである。


エスキス風景はどこへ行っても変わりません。いつかはドイ語でプレゼしたい。