初雪

が昨日降る。朝起きるとさらにわずかに積もっている。というかはやくね?な気分。
気温はなんと1℃。
トルコでひいた風邪がなおらんではないか。


でもせっかくなので外出。
見に行けてなかったETH ZENTRUMでやってるオルジアティの展覧会を見に行くことにする。
地面に並べられた図面、映像、そしてイメージのもとになったリファレンスの数々。我らが篠原一男の愛鷹裾野の住宅の写真もある。
今最も気になる建築家のひとりだけに少ないながらもなかなか楽しめる。
流行の現代建築ほどわけわかめでもなく、モダニズムほどストイックでもなくて、装飾的であったり、どことなく遊びがあったりするのが特徴的だ。
でもプランとか全体形はシンメトリーだったり、円みたいな幾何学があったりで神殿のようでもある。
このモダニズムと現代建築のどちらにも位置づかない感じが最も篠原一男的であるようにも感じる。
時代にとって早すぎるとも、時代を超越して永遠性を獲得しているとも感じさせるような自信とオーラ。
坂本先生という、篠原門下の偉大なる建築家を思い浮かべれば、
木とかガルバリウムとかどこにでもある素材を使うことで完全に早すぎる人に見える坂本先生と、スイス建築特有の重々しい素材を使うことで永遠的に見えるオルジアティ、
という二項対立もできるかもしれない。
とにかくわけのわからないカタチなら現代建築ってぐらいのくくりになってしまっている食傷気味の現在の建築界を今後リードするような、
そんなフレッシュさを感じる。ケレツもそのひとりなのでは。


その後久しぶりに旧市街を散策。
天気は曇り気味だが、あの曇った瞬間気分もどんよりなヨーロッパ特有の陰気さがあまりない。
ほどよく隆起する細い小路とそれに面するよく見ればなかなかハイセンスではないかというお店たちのおかげで歩も進む。
ウィンドウショッピングを実践すればこれが楽しいもので、「歩を緩める」というのがこんなにも街の見方を変えるものかと静かに感心。


やはり街歩きはエネルギーをくれる。東京の街も恋しいが、ZURICHもやるやんかー。


初雪のETH。まだ10月なのですが。

EXHIBITION VALERIO OLGIATI。後方に見える超期待の PERM MUSEUM は建つのかどうなのか。1等が2組てどういうこと?

かっこよいのでアップ。れっきとした構造です。

おなじみYELLOW HOUSE。見やすいのか見にくいのか判断しかねる模型もとりあえずかっこよい。

オルジアティのオフィス。実際は黒くてげきしぶい。キクタケーな空間が気持ちよさげかつ平面図がありえない。

ZERNEZのミュージアム、の階段。これでは分かりませんがえらいことになってる。はやく行かねば。

LEARNING CENTER DE L'EPFL(SANAAに敗北)。スウェーに親近感。これも分かりにくいですが1F天井が中心に向かって下がってるのがグー。

上からZENTRUM。この展示、空間をわかってます。