チューリッヒ

住宅2撰、あいかわらずの雨のなか。


HOHLSTRASSE APARTMENT /ピーター・メルクリ。
HOUSE WITH ONE WALL / クリスティアン・ケレツ。


かたや具体のかたまり、かたや抽象のかたまり。
この分かれ道というのは、なかなかに難しい。


あいかわらずの熟考を要するメルクリ建築。

色、素材、納まり。あらゆる次元でそれぞれの言語がばらばらにされ、それらの優劣・階層がつくられているのは分かる。

外部空間を取り込もうというのも分かる。そしてそれを外観につよく表現しようというのも分かる。もっと知りたくなる。

対してケレツ。これがむちゃくちゃに小さい。

長手方向に広がるビューを獲得するため、このヴォリュームをあえて短手で分割。外装でコンセプトである1枚壁のコンクリートを全く見せないというのが意外や意外。