極寒

のMODENA、BOLOGNAからイタリア旅行冬の陣がスタート。


アルド・ロッシの CIMITERO DI SAN CATALDO が、その寒さのつくった霧を当たり前のように纏う姿にいきなりやられ、
かたやBOLOGNAではモランディ展がただただ衝撃。時系列に並べられた作品群に人生を通したスタディを思う。
晩年の、ほぼ花瓶やグラスが輪郭を失って影だけ漂っているような水彩画がとても軽やかでよい。
最後の展示室にはモランディのアトリエで撮られた写真の作品が並べられていて、机に何重にも描き込まれた幾何学の集合に圧倒される。


ポルティコの街はひとりの旅にどこか優しい。


CIMITERO DI SAN CATALDO。失われるべくして失われたようなかたちたち。

永遠に続くアプローチ。

永遠につづくロッジア。

ディテールレスの窓の外に広がるは抽象。

その抽象的な世界のなかに佇む抽象的なヴォリューム。

光のなかから雨のごとく落ちてくるスティールの柱。

亡き者のための窓辺。

こちらはロッシの前に建てられた部分。顔は違えど内部の構成はほぼ同じ。

世界遺産であるMODENAのDUOMO。

その白い表情の裏には茶色のやわらかな世界。

それぞれ微妙に異なる柱たち。

ポルティコの街BOLOGNA。

こういうのもあります。感動するには背景が必要だ。

LA BASILICA DI SAN PETRONIO。これを止まったものと見るか動き続けているものと見るか。

まさに切断の表現。

それによってできる突然変異。

LA BASILICA DE SANTO STEFANO。異なる様式の教会がジャクスタポジション。

実験的なエレメント、実験的な空間がとにかく並列される。興奮の連続。礼拝堂がグー。