ぼくのヒーロー

ナカータの街PERUGIAにて、これまで見てきたトスカーナ・ウンブリアに散らばる小さな街がある大きさを超えたときを見る。


猥雑で人も犬も少しばかりデンジャラス、空間的にはレンガが持っているヒューマニティーは既にはぎ取られ土木的。
空間的にもそれによってつくられる人格的にも、ここがイタリアのスケール的分かれ目。


土木の街は少しばかり赤い、ようこそPERUGIA。

ナカータも眺めただろう風景。

その土木的な街を象徴する地下道。坂が多すぎるこの街にエスカレーターは必須。

街のいたるところが大きなアーチで結ばれる。

そんな街で見たかったのがこれ、 VIA DELL'ACQUEDOTTO 。

上から。これこそ人間のための街路。サンクス、ルドフスキー。

あとは例のごとく教会巡り。 TEMPIO DI SANT'ANGELO 。

外観同様、中もどこかヴァナキュラーな集中式。

重い荷物を持って街の果てまで行くと、そこはもう真っ赤っか。

これはどこだったか、でも美しい天井。

ORATORIO DI SAN BERNARDINO 、アーチに追いやられる両脇の窓がおもろ。

DUOMOも同様に都市故の問題を抱えていることが示されているようなファサード

どこか洗練されない内陣もPERUGIAを象徴する。

犬よりは猫がいいかなと初めて思う野犬の街でもあります。

いったんFIRENZEに戻り見そびれた『ひわの聖母』になぜか中華。そしてついにROMAです。