プロポーション

ということばをぼくに初めて教えてくれたのは建築ではなく、このファッションブランドである。


衣服は装飾なんかじゃなくかたちなんだ。


その鮮烈なメッセージを、袖を通してみないと分からないほどささやかに届けるかのようなやつらのすかしたふるまいは、
やつら衣服というものに内部なんてものを感じてしまう距離感みたいなものをうまくつくり出していると言えまいか。
毎回出される素晴らしきコレクションたちを眺めるたびに、
着心地とは違う、だが身にまとった瞬間に感じるような思いを想像させて興奮させてくれるのは、きっとそういう感じのうまいこと言えない何かがあるんだろう。


やつらの名はそう、nonnative。2009春夏の発表す。