質感を学ぶ
4日目のSTUTTGART。
チッパーフィールドの LITERATURMUSEUM DER MORERNE の石のざらざらした感じは、
あの建築のいかにも神殿な佇まいをつくり出すオーダーを構成する柱にはどうもふさわしくない。
エレガントなタイポロジーを実現するリッチなマテリアルなのに扱いがチープ過ぎる。
コルビュジェの WEISSENHOFSIEDLUNG のための住宅における内部空間の色、特に青。
1層下の展示空間の真っ白な空間のおかげでなお引き立つ彼の色の魔力は全くなんなんだろう。
水平連窓のつくる光の濃淡がさまざまな色をした床・壁・天井で強調されているようで、それだけで重心ができ居場所ができている。
さらに色の塗り分けは、エレメント同士の関係性を問いただしているようでもある。
UN STUDIOの MERCEDES-BENZ MUSEUM の徹底されたラグジュアリーは、
あの建築の一歩間違えれば立体駐車場のようになってしまう構成を見事にミュージアムとして完成させている。
隅から隅までのセンスの良さに興奮の連続。
こういう美術館ならではの贅沢なひとときを展示物とともに見事につくり出している。
そしてぼくはこういうラグジュアリーな空間が好きだ。
質感は感覚にダイレクトに訴えかける。が、きっとそこにも数学はあるはずである。
LITERATURMUSEUM DER MORERNE。ロッジア2段重ね。
こういうところもあったり。がそれで出てくる外観がないだろう。
Weissenhofsiedlungにてよかったハンス・シャロウンの棟。
そしてコルビュジェ棟。キレイなのもありひと際輝いている。
なんでもないファサードがいい。軽い軽い。
幾何学がつくる官能。
くつろぎそして寝るための部屋。この時代で既にnLDKではないプランニングへの試みがみられる。そしてこの色。
そして柱をすり抜ける可動間仕切り。ちょうど柱のところでドアになるようにつくられている。
そこでつくった食事はこの階段室に付随する小さなスペースで食べる。都市的な生活が想像されます。
昼は探し求めたチャイニーズジャンク。このドギーバッグで無性に食べたくなり。
MERCEDES-BENZ MUSEUM。ぼってとしてるのは嫌いじゃない。
スペーシー。これが成立するプログラムと空間の大きさとそして絶妙な質感。まずは下から。
ローマ法王のための超防弾ガラス性晒し台つきの車。
シュバーベンアゲイン。この旅いちばんではないかというオニオンスープ。ドイツ料理が嫌いなんてのはホントのビール好きじゃねえ。