フランス革命
当日パリ入り、完全に偶然。
サエトーのオサレなアパルトマンにおじゃましたのちさっそく快晴の街へと出る。
今日内部に入れた MUSEE D'ORSAY 、 SAINTE CHAPELLE 、 PALAIS DE TOKYO の中だとPALAIS DE TOKYOが最も印象に残る。
広場で鳴り響く爆竹の音から逃げるように細いロッジアに入ったかと思えばいつの間にか天井剥がされまくりの空間に入っている、という敷居の低さ。
いきなりそれに唸らされたかと思ったら、「建築勉強してます。」のひとことで1ユーロになっちゃう優しさにも唸らされ、
展示室に入ってもなおの「何もしていなさ」にさらに唸らされてしまう。
「剥ぎ取る」という実は大きな一手をしているにも関わらず、ほぼそこで止めてしまうことを徹底することで「何もしていない」と思わせるんだから不思議だ。
リノベーションということばが持っている意味を熟知している。
企画展用につくられた間仕切りがアーティストによってぶっ壊されていて、それはラカトンたちがつくった間仕切りではないんだろうけど、
そうしたアーティストの表現によってつくづくこの建築の「何もしていない」ことに拍車がかかっているように見えるのがまたおもしろい。
あとはお祭りが始まっちゃって CENTRE POMPIDOU には入れないし MUSEE DU QUAI BRANLY に至っては近づけもしない。
が代わりに見れた今日ならではの花火の、エッフェル塔に対する破壊衝動にパリっ子魂を感じ大いに感動する。
MUSEE D'ORSAY /1986。線的に扱われることの多いこうしたフレームがあくまで面のパタンの一部として扱われているのがおもしろい。
SAINTE CHAPELLE /1248。ゴシックはこうあるべきだったはずだ。
思ったより小さくて拍子抜けした CATHEDRALE NOTRE-DAME DE PARIS /1345。フライングバットレスの華奢さがフランス。
CENTRE POMPIDOU /1977。1977ってことに今書いていてビビる。
前の傾斜のついた広場がよい。そしてそうした広場を少し上から眺められる場所があるのもまたよい。
ビバ、フランス窓。スイスのぼったいファサードとはやはり違う。
PALAIS DE TOKYO /2002。ここに不意に入り込む。
このおもちゃみたいな車がなんと月面を走ったものだそうな。興奮。