夢まで

見ることから始まる、本日のコルビュジェデー。
VILLA SAVOYE /1931、PAVILLON SUISSE /1930、PAVILLON DU BRESIL /1954、L'ATELIER OZENFANT /1923、
L'APPARTMENT-ATELIER DE LE CORBUSIER /1933、VILLA LA ROCHE-JEANNERET /1925の順に足が棒になるくらい見まくる。


プロポーションは寸法に関係を与えることである。
そしてスケールはそのプロポーションと身体に関係を与えることであり、その最適化には不断の努力を注ぎ込まなければならない。
コルビュジェの建築を連続して体験する中で感じる彼の絶対的なスケール感覚にはそんな思いにさせられてしまわざるを得ない。


表現としてのプロポーションを試みつつもそれを空間のためのプロポーションへと落とし込めるスケール感覚が変わらず発揮されているという点で、
VILLA SAVOYEはマスターピースなんだろう。


水平連窓の低さを忘れるべからず。


ミニサヴォワから開始します。

おなじみの立面はアプローチとは反対側の面にある。

南東北西、南西北東それぞれの立面で柱の位置が違うことを知らず。不覚。

建築的プロムナードを巡る、その1。

その2。想像以上に勾配がきつい。

そしてその3。

光に満ち満ちたリビング。少し下がり目の水平連窓の位置が超絶。

どこへ行っても光が溢れる。こんな光や。

そしてこんな光。830mm。

浴室。左の壁に現れるスロープのかたち。

水平連窓が支配するこの世界ゆえに何でもないポツ窓にドキリ。これぞ自己参照。

削ぎ落とされる壁、切り取られる緑。

楽園。

PAVILLON SUISSE。サブヴォリュームの関係がおもしろいが。

こっちのが断然いいPAVILLON DU BRESIL。20年で変わるところと変わらないところ。

ユニテにラトゥーレットが貫入したかのような関係。

ピロティの下で自由を獲得するサブヴォリューム。

中に入る。2000mmくらいのエントランス部分の天高によって体が一気に空間の向こうへ投げ出されるような感覚。

螺旋を描きながらゆるやかに変化する天高。

先の自由なサブヴォリュームを中から。有機が内と外を相対化する。

L'ATELIER OZENFANT。外から伺う限り三面トップライトはもう埋められてしまっているようでした。

L'APPARTMENT-ATELIER DE LE CORBUSIER。

奥行きがそのまま体験できる心地よさ、をつくるでかい扉がよす。

ダイニングからも。膨らんだ壁が絶妙。

ここから始まった3年間。

VILLA LA ROCHE-JEANNERETは残念ながら改修中で入れず。が、エレベーションと建ち方を見れただけでも価値ある傑作。

師匠も少しばかりおさえます。51 RUE RAYNOUARD APARTMENTS,Auguste Perret /1931。重々しいファサードがガラスに乗っかるっていうかっこよさ。

そしてメルクリ課題でお世話になったIMMERBLE DE RAPPORT,25 BIS,RUE FRANKLIN /1904。

古き良き時代のテクスチャー。

夜はポンピドゥーにリベンジ。

ちょっとばかし暑いがこの眺めは圧巻のエスカレーター。

ほ、ほしい。かわいすぎる。