アール・ヌーヴォー

建築の大御所ギマールの LE CASTEL BERANGER /1890。
先日の花火で知り合ったkjmさんのご厚意で特別見学ツアーにお邪魔させて頂ける。


実際に住んでいるご夫妻が自らの部屋をそのまま見せてくれるというものだったのだが、
「どこもかしこもオンリーワンである」ということをしきりに主張していたことが印象深い。
構成というレベルにほとんど触れずとも、窓や窓周りといった小さな言語たちに徹底的に世界を与えることによって
そうしたヴァリエーションが獲得されつつかつあるひとつの世界が実現されている建築といえようか。


MUSEE DU LOUVRE のペイの改修が想像以上によい。これは世界三大と言わずほぼナンバーワンだろう。
その他MUSEE DE L'ORANGERIEといいMUSEO PICASSOといいPALAIS DE TOKYOといい、パリの美術館の改修は素晴らしいものばかりだ。


MAISON PLANEIX, Le Corbusier/1927。シンメトリーの中心となる大きな出窓がつくる都市への距離感がよさげ。ミニ・ハウスを思い出す。

HOPITAL COGNAW-JAY, 伊東豊雄/2006。サイトーが何が分かったか分からん。

その後MONTMARTRE。見たことないけどアメリに出てくるらしい建物。ということでアメリ見たい。

MAISON TZARA, Adolf Loos/1926。ファサードの凹に興味津々のこのごろ。

角地建築があえてセットバックしてこうしたカフェになってることが多い気がするパリの街。

MONTMARTREからの風景。スペイン広場なんかより全然いいと感じてしまった大階段。

LE CASTEL BERANGER。代名詞のエントランス。

店舗になるはずだったファサードの一部分。看板代わりにおさまった梁。

これは我らが調査に入れるべきなのではという感じの出窓。細いのがシャープす。

中庭部分、さまざまな窓の配列、世界を徹底すること。

その世界が徹底されたときの空間はいかなるものなのか。

ガウディと同じく、手で握ったかたちがそのままのノブなどなど。

今のガラスブロックとは訳が違う。

天井に現れるエレメント。ギマールのマテリアルに対する敬意の念。

MUSEE DU LOUVRE。地下鉄から直結なのが素晴らしく現代的で素晴らしい。

大きな展示物に負けない柱やアーチがほぼ無装飾に配列されているのがグッドスケールかつ爽やか。

とにかくピラミッドの精度がヤバいす。やるぜペイ。