完璧な

寝坊、起きれば電車の出発時刻。
サイトー宅でひとりで叫ぶことから始まるゴーツー オランダ。


何とか1本遅いのに乗ることができ予定より2時間遅れのROTTERDAM入り。
3時間もないのでオンリー KUNSTHAL, Rem Koolhaas/1992。

GUGGENHEIM BILBAOのときバリにダッシュでとりあえず館内を1周するもこれがむちゃくちゃに楽しい。
初めてであるにも関わらず滑らかに建築を体験する動物のような我が身。
そしてそこに次々と現れるシーンの数々。
コルビュジェが色ならレムはマテリアルでそうした建築的プロムナードを断片化させてゆく。
じっくりともう一回りすればそんなふうにシーンがたくさんある建築を実はかなりシンプルな構成で大らかに実現していることが分かりまた感動。
大きな空間の集まりのなかで1本の動線にカタチを与えているにほぼ過ぎない。


その後UTRECHTに向かい今回のオランダ旅行最大の目的地である RIETVELD SCHRODERHUIS, Gerrit Thomas Rietveld/1924へ。
優しいガイドさん&日本語のオーディオガイドのコンビネーションでかなり理解が深まる。
面というものをコントロールすることで無重力なヴォリュームをつくろうというスタンスが徹底されている世界において、
この2F(申請上は屋根裏らしい)の可動間仕切りの軽さには納得させられる。
予算がなくて当初予定していた鉄筋コンクリート造から木造になったらしいのだが、この軽さを思うとそれがよかったのではと思う。


夜AMSTERDAMに到着。オランダは小さい。


乗ったTGVがなぜか一等席でメシがでちゃったのを記念にとっちゃったりする。

KUNSTHAL。ミースのNEUE NATIONALGALERIEを思い出させる水平性。素材の異なる柱々。

おなじみの断片が数々と。どれもこれも期待を外さない。

シームレスな複合とはこのことか。

どこまでもコンセプチュアル。

UTRECHTにて DOUBLE HOUSE, MVRDV/1997。この茶色の意味が分かる。

デ・ステイル。重力が建築から失われたまさに瞬間。

これが例の角を解き放つ窓です。

EDUCATORIUM /1997。再びレム先生。相変わらずの動線への志向。

見たい見たいと思っていたものにも偶然出会う。BASKET BAR /NL Architects。